トマト -ピザ、パスタ、鍋にも大活躍な食材-
トマトといえば、食卓に欠かせない野菜の一つ。
特にイタリアンにおいては、トマトなくしては語れないほどです。
トマトは栄養の宝庫
トマトには、美容と健康に欠かせない栄養素が数多く含まれています。
その代表格が、リコピンと呼ばれる成分。これは強い抗酸化作用を持ちます。
この抗酸化作用のおかげで、シミやシワなど女性の気になる老化を防ぐと言われています。
また、食物繊維が豊富なのも特徴の一つ。大腸に滞留した便を押し出し、腸内を健康にします。
便秘が改善されることで、自然と大腸がんのリスクも抑えられると言われています
しかし中高年になると、一番気になるのが動脈硬化ではないでしょうか。
動脈硬化により血管が詰まると、脳梗塞や心筋梗塞の原因になります。
じつは、トマトには嬉しい事に、血管を丈夫にするケルセチンが含まれています。
とくにトマトの皮にケルセチンが含まれていますので、ぜひ皮も食べたいですね。
トマトの歴史
このトマトの歴史、イタリアのイメージが強いので、イタリア発祥かと思いますね。
しかし意外にも、トマトは南米のペルーが発祥なのです。
南米ペルーと聞くと、高地に存在したインカ帝国を連想する方も多いと思います。
じつは、トマトを最初に栽培したのが、高地に文明を築いたインカの民なのです。
インカの民が最初にトマトを栽培し始めた頃は、ミニトマトに近い大きさでした。
今の大きいトマトは、食べやすいように、改良されたトマトだったのですね。
そして16世紀になるとヨーロッパ全土に、トマトがもたらされていきます。
しかし当時のヨーロッパでは、ナス科のトマトは毒性があると信じられていました。
大変もったいないことですが当時は観賞用にトマトが栽培されていたのです。
ヨーロッパでトマトが食用として活躍するのは、それから200年を待つ事になります。
18世紀になり、ようやくヨーロッパの食卓にお目見えすることになるのです。
では、日本ではどうでしょうか。
トマトが日本で食べられるようになったのは、明治以降です。ですが、明治に食べられていたトマトは、一部の特権階級のみが堪能していたようですね。
庶民が口にするようになるまでは、さらに時間が掛かります。
第二次世界大戦後に、日本人の庶民にも口にすることができるようになりました。
トマトを使った世界の料理
トマトは多様な料理に使用されています。特にイタリアでは、トマトは必需品。
パスタやピザそしてスープなどに多く用いられます。
中国も負けてはいません。きくらげとトマトを入れた卵炒めは絶品ですね。
エジプトではコシャリと言いトマトをペースト状にして米に乗せた料理もあります。
このように、世界各地にトマトを美味しくアレンジした料理が存在しているのです。それだけ、使いやすい食材だと言えるでしょう。
トマトは夏野菜ですが、温室栽培で一年中食べることが出来るのも魅力です。
毎日美容と健康に、トマトを活用したいものですね。