アンチョビ -パスタなどに入れて風味のアクセントに-
パスタやピザなどイタリア料理によく使われているアンチョビ。
塩気が強い濃厚な味が特徴です。
レストランのメニューで見かけることはあるものの、アンチョビとはどんな食材なのか良く分からないという方は多いのではないでしょうか。
アンチョビとは?
アンチョビは本来、カタクチイワシという小魚の総称を指します。
日本では一般的に、カタクチイワシを三枚におろし、頭や内臓を取り除いて塩漬けにした加工品をアンチョビと呼んでいます。
塩漬けして熟成させたものは、オリーブオイルに漬けておくことが多いです。
主な生産地はイタリアやスペインで、アンチョビはイタリア料理や地中海料理などヨーロッパでよく使われている食材です。
日本では、日常で頻繁に使われるというわけではありませんが、スーパーで手軽に手に入れることができます。
そのまま缶詰にしたものや、ペースト状にしてチューブに入れられたものが販売されており、料理によって使い分けしやすくなっています。
アンチョビに含まれる栄養
アンチョビには、コレステロールや中性脂肪を減少すると言われているDHAやEPAが多く含まれます。
DHAは脳神経を活性化する働きがあり、記憶力の向上などの効果が高いです。
一方、EPAには血液をさらさらにする作用があり、心筋梗塞や脳卒中、動脈硬化の予防につながると言われています。
またアンチョビには、骨を形成するカルシウムと、その吸収を助けるビタミンDも多く含まれています。
カルシウム以外にもカリウム、マグネシウム、リンといった、体の組織を作るのに必要なミネラルも豊富です。
このようにアンチョビには、体に良い成分がたくさん含まれているのです。
イタリア料理に欠かせないアンチョビ
アンチョビが使われている料理といえば、パスタやピザを代表とするイタリア料理ですね。
イタリア料理でアンチョビは、調味料や隠し味として使われることが多いです。
アンチョビの塩気は特にパスタと相性抜群で、キャベツやトマト、ガーリックなどと合わせたパスタ料理には、アンチョビの塩加減が絶妙にマッチします。
ピザの具としてふりかけても、アクセントになっておいしいです。
アンチョビは素材の味を引き立たせてくれる便利な食材で、グラタンやスープ、サラダにも調味料の代わりとして使うことができます。
ただし、焦げたり生臭さが出たりすることを防ぐため、調理の際は最後の仕上げに入れるようにしましょう。
幅広く使えて、栄養価もあるアンチョビ。ぜひ活用したいですね。