チェダーチーズ -酸味とコクが特徴-
チェダーチーズは、イギリスの代表的なチーズです。
もともとイギリスのサマセット州チェダーというところで作られていましたが、現在はアメリカやカナダ、オーストラリアなど各地で生産されています。
チェダーチーズの生産方法
人気も高く、世界で最も生産量の多いチーズとして知られるチェダーチーズ。
その生産方法は、伝統的な職人が手がける製法とコストを抑えて大量生産する製法の、大きく分けて2つがあります。
現在、職人の手によって作られている伝統的なものはほんの一部で、工場で大量生産された商品が大半を占めるようになりました。
チェダーチーズの製造の中で特徴的なのが、チェダリングという独特の工程です。
チェダリングとは、生乳に凝乳酵素を加えてホエーを排除した「カード」と呼ばれる固形物質を、積み重ねては反転させるという作業を繰り返す工程のことをいいます。
チェダリングの後には、こねたカードを数センチ角に切って食塩をふりかけ、それを型に詰めて強く圧縮する、という工程を経てチェダーチーズが完成します。
チェダーチーズの色は本来、黄みがかったオフホワイトなのですが、アナトー色素などでオレンジ色に着色することもあります。
また、熟成時間によって味が変わるので、種類によっては15ヶ月以上熟成させることもあります。
チェダーチーズの特徴
世界中の人を魅了してきたチェダーチーズ。
同じチェダーチーズと呼ばれるものでも、製法や熟成期間の違いによって様々なタイプのものが生産されています。
チェダーチーズは、はっきりとした味で刺激が強く、酸味とコクの両方を合わせ持った味わいが特徴です。
また堅い質感を持ち、チェダリングの影響で崩れやすくもろい組織をしています。
熟成するにつれて風味が増し、質感も変わってくるので、自分の好みに合ったチェダーチーズを探すのも楽しそうですね。
チェダーチーズの楽しみ方
チェダーチーズ独特のさわやかな酸味やコクは、様々な料理に合います。
食べやすい大きさに切っておやつにしたり、ワインと一緒にいただいたり。
もちろんそのまま食べるのもおいしいのですが、スライスしたものをはさんだサンドイッチや、細かく切ったものを添えたサラダもチーズ好きにはたまらないですよね。
クリーミーな味わいを加えてくれるチェダーチーズは、グラタンやマカロニ、ピザにオムレツにもぴったりです。
家庭でディップソースを作って、クラッカーやスティックサラダなどにつけて楽しんでも良いですね!
食卓に彩りを与えてくれるチェダーチーズ。
料理や好みに合わせて、様々な種類のチェダーチーズにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。