アスパラ -栄養面も優等生の野菜-
ほのかな甘みと独特の食感が特徴のアスパラ。
春先から秋まで収穫できるアスパラですが、一番おいしい旬の時期は春から夏の初めにかけてです。
アスパラの歴史と特徴
地中海東部が原産とされているアスパラ。
ヨーロッパでは古くから、食用だけではなく鎮静剤などの薬用としても使われていたそうです。
アスパラは江戸時代、オランダ人を経て観賞用として日本に入ってきました。
食用として普及したのは昭和に入ってからと言われています。
「オランダキジカクシ」が正式な日本名ですが、日本では一般的に「アスパラガス」やその略称の「アスパラ」という呼び名の方が広く親しまれています。
アスパラには主に、日に当てて育てるグリーンアスパラガスと、日が当たらないように栽培するホワイトアスパラガスの2種類があります。
グリーンアスパラガスは風味が豊かで歯ごたえがありますが、ホワイトアスパラガスはよりクリーミーで食感がやわらかいのが特徴です。
アスパラに含まれている栄養成分
アスパラに含まれている栄養成分で特に注目したいのは、アミノ酸の一種である「アスパラギン酸」という成分です。
アスパラギン酸には新陳代謝を促す働きがあり、体力回復やスタミナアップに効果があると言われています。
利尿作用もあるので、肝臓や腎臓の機能改善にも期待できます。
また、穂先の部分に含まれている「ルチン」という成分は血行促進の働きがあるため、動脈硬化や高血圧、冷え性予防に効果的です。
アスパラには他にも、たんぱく質、ビタミン、ミネラルがバランス良く含まれていますが、これらは茹でても消失することがありません。
なお、グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスでは、グリーンアスパラガスの方が栄養価が高いです。
アスパラのおいしい食べ方
わたしたちが食用としているのは、アスパラの新芽の茎です。
アスパラを選ぶときは、色が濃くて茎にツヤがあり、穂先がしまっているものを選ぶと良いでしょう。
サラダにソテー、炒め物、グラタン、パスタやピザの具、天ぷらまで、様々な料理に使われているアスパラ。
ほとんどの場合、塩を少々加えた湯に入れて下茹でしてから調理します。
独特の食感を残したい時は、茹ですぎに注意しましょう。
豚肉やベーコンとの相性は抜群!
アスパラの肉巻きやベーコン巻きは人気のレシピです。
塩茹でしたり、焼いたものに塩をふりかけたりシンプルな調理法でいただくと、素材そのものの甘みを味わうことができます。
マヨネーズやレモンなどと合わせてもおいしいですね!