ゴルゴンゾーラチーズ -一度はまると虜になる魅惑のチーズ-
イタリアの代表的なチーズであるゴルゴンゾーラチーズ。
世界三大ブルーチーズの1つとして、イギリスの「スティルトン」、フランスの「ロックフォール」と並ぶ有名なチーズです。
ゴルゴンゾーラチーズの歴史
薄黄色のチーズに筋状の青カビが入り、まるで大理石のような模様のゴルゴンゾーラチーズ。
ゴルゴンゾーラチーズという名前は、イタリアはミラノ近郊に位置する「ゴルゴンゾーラ村」に由来しています。
ゴルゴンゾーラ村はその昔、アルプス山地で夏まで放牧していた牛を、秋に平野へと移動させる際の中継点として使われていたそうです。
休憩中の牛から絞ったミルクで作ったチーズ、これがゴルゴンゾーラチーズのはじまりと言われています。
イタリアにおいて食材の生産地の指定や品質管理をする、原産地名称保護制度(DOP)を1996年に取得したゴルゴンゾーラチーズ。
現在ではゴルゴンゾーラ村では製造されておらず、ロンバルディア州からピエモンテ州にかけての限定された地域で生産されています。
ゴルゴンゾーラチーズの特徴
ゴルゴンゾーラチーズは世界中で愛されているブルーチーズです。
筋状に入った青カビと、ピリッとした辛味、刺激のある臭いが特徴です。
ゴルゴンゾーラチーズは大きく分けて「ピッカンテ」と「ドルチェ」の2種類に分けられます。
ピッカンテはイタリア語で「辛い」、ドルチェはイタリア語で「穏やか」という意味です。
青カビの量が多く、辛味が強いピッカンテに対し、ドルチェはクリーミーでマイルドな味わいを感じることができます。
ゴルゴンゾーラチーズとして一般に売られているものの多くがドルチェ。
そのままでも食べやすいということで、ドルチェは長年にわたり圧倒的な人気を誇ってきました。
しかし近年では、青カビ特有の風味が楽しめるピッカンテも注目されています。
ゴルゴンゾーラチーズを使った料理
ゴルゴンゾーラチーズは、ピッカンテとドルチェで味わいが異なります。
お好みに合わせて使い分けると良いでしょう。
青カビの豊かな風味をじっくりと味わいたいならピッカンテ、マイルドな味となめらかな舌触りを楽しみたいならドルチェがおすすめ。
ゴルゴンゾーラチーズは、料理にも使える万能チーズ。
一般的にはパスタやリゾットに入れたり、ピザに乗せたりということが多いです。
ヨーロッパでは、ハチミツをかけて食べるのが主流!
ケーキやパイの材料にもぴったりです。
他にも果物の上に乗せて食べるなど、甘いものとの組み合わせは大人気です。
ピッカンテとドルチェ。
食べ比べをしながら、ゴルゴンゾーラチーズを存分に楽しみたいですね!