カルボナーラ -コクの決め手は生クリームにあり-
日本でも馴染み深いパスタのひとつ”カルボナーラ”。クリーミーでとてもおいしいですよね。
パスタの人気ランキングのトップをあらそうカルボナーラですが、カルボナーラは2種類あることを知っていましたか?
カルボナーラの歴史
カルボナーラの名前の由来は、イタリアの炭焼き夫(カルボナーロ)からきています。パスタの上にのったたくさんの黒胡椒が、炭の粒子に似ているからです。
カルボナーラが誕生したのは1880年。今から130年以上も前から愛されています。もともと、イタリアは小さな国家が集まってできた国。
その国(地方)ごとの文化が色濃く行く土地、行く土地で特色のある料理が食べることができるのがイタリアの魅力でもあります。
カルボナーラも同様で、ローマ風とフィレンツェ風の2種類に分類されイタリアの南北でそれぞれが定着しています。ローマ風はソースの大半が卵とチーズ。フィレンツェ風はそこへ生クリームが多く使用されています。
日本ではフィレンツェ風のカルボナーラが多く馴染みがありますよね。
どちらが本家で、どちらが正式なカルボナーラと言うわけではないのですが、生クリームを多く使用するフィレンツェ風の方が作りやすいので多く広まったのではないかと考えられます。
また、チーズではフィレンツェ風はパルミジャー ノ・レッジャーノが多く使用されていますが、ローマ風ではペコリーノ・ロマーノが多く使用されています。
カルボナーラを失敗しないでつくるためには?
卵で濃度をつけるカルボナーラは、温度管理が難しく難しい料理としても考えられています。卵黄のみを使用すればそれが防げる・防げないなど、さまざまな意見がありますが温度管理をきちんと考えればどちらでも調理可能です。
まず、卵の卵黄は65度、 卵白は60度で固まりはじめます。ボコボコに沸いたソース(100度以上)に卵を入れてダマになってしまうのはあたりまえのことなのです。
もし、フライパンでの温度管理が難しいという方は、卵を溶いたボウルにパスタやチーズを加えて、あえるだけでも充分においしいカルボナーラが完成します。
パスタを茹でた余熱でゆっくりと加熱していくので、ダマになる前にソースに一体化します
カルボナーラのおいしい食べ方
パスタとしてのカルボナーラももちろんおいしいです。しかし、近年ではカルボナーラのソースをご飯に混ぜあわせたり、パンにかけたりして楽しむ人も増えているのだそう。
濃厚なチーズの風味、パンチェッタの塩味、胡椒の香りを感じられるカルボナーラソースであれば、どれにもマッチしておいしく食べられそうですね。
パスタと言えばカルボナーラ!という方も、この機会にぜひ、、新しい食べ方にもチャレンジしてみてくださいね。