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アローム・ド・リヨン -白ワインの酒粕入りチーズ-

作成日:2016.04.15

最終更新日:2016.04.15

カテゴリー:食材

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白いチーズに赤っぽい”ブツブツ”としたものが付いているのが印象的なチーズです。カビだと思う人もいるかもしれませんね。これの正体は何なのでしょうか?

アローム・ド・リヨンとは?

アローム・ド・リヨンは熟成をさせないフレッシュタイプのチーズを、ワインの酒粕(ブドウの搾りカス)につけたチーズです。見た目のインパクトとは違って味はクセがなく、塩気が強いのが特徴。

チーズについている搾りカスは赤っぽいので赤ワインの搾りカスのようにも思えますが、これは白ワインの搾りカスです。

アローム・ド・リヨンの歴史

発祥地はローヌ・アルプ地方。フランスの南東部に位置する地域圏で、面積・人口・経済規模はフランス第2位と大きな地域です。また、この地域の首府であるリヨンは、フランスの中でも美食の町としても栄えています。

アローム・ド・リヨンは直訳すると「リヨンの香り」。おいしい食材がそろっているリヨンを連想させるような、芳醇で香り高いチーズです。

アローム・ド・リヨンが誕生したのは、第一次世界大戦中。大切な食料でもあるチーズを兵隊に奪われるのを恐れた農民が、とっさに白ワインの搾りカスの中にチーズを隠してできたといわれています。

偶然の産物として誕生したアローム・ド・リヨン。チーズとワインの風味が交わった香りと味わいは、戦時中で楽しみが奪われていた農民にとって、ひとつの楽しみであったのではないかとも想像できます。

アローム・ド・リヨンの食べ方

そのままで食べたり、クラッカーに乗せて食べたり、シンプルな方法で食べるのがおすすめです。パッケージを開けた時の甘酸っぱい香り。

そして、食べた時のフレッシュチーズがワインの搾りカスによって発酵した酸味と甘み。ワインと合わせた時の香り・味の変化などをじっくりと楽しむことができます。

また、周りに付いているブドウのカスも食べられます。プチプチとした食感が特徴です。

アローム・ド・リヨンに合うおすすめのワイン

アローム・ド・リヨンは塩気が強いチーズなので、酸味のある白ワインやボジョレー・ヌーボーとの相性がいいです。チーズをよりマイルドに感じることができます。

また、アローム・ド・リヨンはワインだけではなく冷酒と合わせてもいいんですよ。特に新酒は独特の酸味や苦味があるので、このチーズによく合います。

 

 

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