ウェンズリーデール -クランベリー入りも美味しいクセなしチーズ-
青カビチーズを元にして作られたというチーズです。
ウェンズリーデールとは?
ウェンズリーデールはイギリスのヨーク州でつくられているチーズです。セミハードタイプや青カビタイプ、フレッシュチーズタイプの3種類の製法でつくられています。爽やかな酸味とミルクの風味が感じられ、クセのなさが特徴です。
ウェンズリーデールの歴史
ウェンズリーデールは11世紀に、フランスから渡ってきたシトー派の修道士たちによって伝えられたのが始まりとされています。修道院たちは、「ロックフォール」という青カビタイプのチーズの作り方を教えました。
そのため、もともとロックフォールはヒツジの乳をつかった青カビタイプチーズでした。それが16世紀に入ってからは牛乳で作られるようになり、現在では青カビの入らない白いセミハードタイプのウェンズリーデールが主流になっています。
ウェンズリーデールの食べ方
ウェンズリーデールの特徴は、ひとつのチーズの中で3種類の製法が展開されているところです。同じ原料でも熟成期間・方法が違っていることで、それぞれの楽しみ方が変わってきます。
- 〈セミハードタイプ〉
セミハードタイプは熟成期間が短いので、比較的酸味が強いようです。舌触りはポロポロとしていて軽い食感です。そのまま食べたり、パンやクラッカーに乗せて食べたりするのがおすすめ。
- 〈青カビタイプ〉
一般的な青カビタイプのチーズに比べるとクセが少ないので、青カビタイプ初心者にオススメです。薄切りにしてパンに乗せたり、ブドウや洋なしと合わせて食べるとよりチーズのおいしさが引き立ちます。
- 〈フレッシュタイプ〉
フレッシュタイプはプレーンな状態ではなく、ドライフルーツなどを混ぜあわせて売られていることの方が多いようです。そのためイギリスではアップルパイに添えられたり、スコーンにつけて食べられています。また、お酒と合わせてデザートとしても食べられています。
ウェンズリーデールに合うおすすめのワイン
セミハードタイプとフレッシュタイプのウェンズリーデールはクセの少ないチーズなので、さっぱりした味わいの赤・白のワインか、よく冷やしたスパークリングワインが合います。濃厚な風味のワインだとチーズが負けてしまい、風味が引き立ちません。
逆に、青カビタイプウェンズリーデールには少し強めの赤ワインがおすすめです。
3種のウェンズリーデールを、それぞれ楽しみましょう!