ハルツァーケーゼ -ドイツで老若男女に愛されているチーズ-
数あるチーズの中でも、なかなかのクセものと言われている“ハルツァーケーゼ”。ドイツでは小さなお子さんからお年寄りまで、年齢を問わず愛されているチーズのようです。一体どんなチーズなのでしょうか?
ハルツァーケーゼとは?
ハルツァーケーゼはドイツでよく食べられているフレッシュタイプのチーズ。フレッシュタイプのチーズは一般的にクセがないタイプが多いです。
片や、このチーズは口にいれると、何ともいえないツンとした匂いを感じるのが特徴です。人によっては好き嫌いがあるようですが、多くの人は慣れてくるとまた食べたくなる魅力のあるチーズです。
ハルツァーケーゼの特徴
「ハルツァ」はドイツの北東部に位置する山地のこと。「ケーゼ」はドイツ語でチーズのことを意味しています。つまり、ハルツァーケーゼは、ドイツ北東部の山地でつくられていたチーズということです。
また、ハルツァーケーゼはチーズの中では最も脂肪分の少ないチーズとしても知られています。ほとんどのチーズの脂肪分が50%前後に対して、ハルツァーケーゼの脂肪分はなんと0.5%。匂いはクセがありますが、脂肪分が少ないのでとても口あたりはさっぱりとしています。
なぜこんなにも脂肪分が少ないのかというと、実はこのチーズ「クワルク」というチーズをつくった後の脱脂乳を利用してつくられているからなんです。脱脂乳を無駄にしないようにつくられたチーズだから、脂肪分がこんなにも少ないんですね。
ハルツァーケーゼの食べ方
とてもクセのあるチーズなのでそのまま食べるよりは、薄く切ったハルツァーケーゼを、オイルやビネガーに漬けて匂いを緩和してからして食べる方法がおすすめです。
特に南ドイツではみじん切りにした玉ねぎと一緒に食べたり、それをパンに乗せて食べることが多いようですよ。
しかし、インパクトのある味のチーズが食べたいという方は、そのままで一度チャレンジしてみるのもありかもしれません。
ハルツァーケーゼに合うおすすめのワイン
クセのある味のチーズには、しっかりとした味わいのワインが良いです。白の場合は甘口を、赤の場合はフルボディのどっしりとしたワインがいいですね。また、ハルツァーケーゼはビールに合わせてもおいしくいただくことができますよ。
かなり個性的なチーズですので、まだまだ日本での輸入量は少ないです。しかし、一度食べると病みつきになるチーズでもあるので見かけた時はぜひチャレンジしてみてくださいね。