バルサミコ酢 -ドレッシングやソースとして大活躍-
酸味と甘味を兼ね備えた調味料“バルサミコ酢”。イタリアのレストランでは欠かせない魅惑の味です。
バルサミコ酢とは?
バルサミコ酢はイタリアでつくられている「酢」です。日本の一般的な酢とでは見た目も味もことなり、茶色を濃くした黒色でとろみを少し感じるテクスチャーがあります。
原料は主にブドウ果汁でこれを樽で熟成させることでつくられます。熟成期間は品種によってさまざまですが、1番古いものでは200年というものまであります。バルサミコ酢もワイン同様にブドウ果汁の熟成が進んだものです。
できが良いものはプレミアがつき、最高級品として重宝されています。実際のバルサミコ酢の定義としては、最低でも熟成12年。添加物は入れずにゆっくりと熟成させるため、若いものでもなかなかのお値段がします。
しかし、近年では日本でも手頃がバルサミコ酢を見かけることがあります。それは確かに見た目・味は本物のバルサミコ酢と遜色はないのですが、実はブドウ果汁にカラメルや着色料・香料を混ぜてつくられたもの。
正確にいうと擬似商品ですが高価なバルサミコ酢ともひけをとらない品質になっています。本物のバルサミコ酢には劣るものの3~5年程度熟成されているものも多いので、決して悪い商品とはいえないのです。
バルサミコ酢の歴史
バルサミコ酢は「高貴な酢」とされ、イタリアのモデナを中心につくられていました。発祥は今から1000年も前。当時は食用としてだけではなく薬としても重宝されていたようです。
バルサミコ酢の栄養成分
バルサミコ酢が日本にブームとなった理由のひとつとして高い栄養価があります。その効能とは、ポリフェノールの含有量は黒酢と比較して3倍。鉄分、クエン酸が多く含まれていることは有名です。
元気になれる上にキレイになれる栄養成分は、女性にとっても現代の日本人にとってもありがたい成分です。抗酸化作用があり、エイジングケア用品としても毎日取り入れるべきですね。
バルサミコ酢のおいしい食べ方
バルサミコ酢は熟成期間が長いことから、芳醇で甘みが強いという特徴があります。スプーンでそのまま食べるのも良し。料理だけではなく、デザートにかけて食べるのもポピュラーです。
また、他の調味料を加えずにバルサミコ酢だけを煮詰めても立派なソースになります。これは肉料理・魚料理に合う万能なソースでイタリアでもよく食べられているレシピのひとつです。
日本でもスーパーで購入することができるようになったバルサミコ酢。今では日本産のバルサミコ酢もあるようなので、産地や熟成期間の異なったバルサミコ酢を集めて食べ比べするのもおもしろそうですね。