ミートソース -冷凍保存もできる便利なソース-
ひき肉がたっぷりと入った“ミートソース”。パスタやグラタンなどにつかわれる基本のソースといわれるひとつです。
ミートソースとは
パスタでお馴染みのミートソース。たっぷりのひき肉とトマトを炒めて、煮詰めたイタリア料理基本のソースです。イタリアではボロネーゼと呼ばれていて、豚肉でつくったもの、牛肉でつくったもの、合いびき肉でつくったものなど使用するお肉の種類によって味の変化も楽しめます。
日本人にとっても非常に親しみのあるソースで、パスタだけではなく幅広い料理に使用できるという魅力があります。
ミートソースの歴史
元々、パスタはイタリアでは簡単な調理法しかない簡素な食べ物でした。しかし、ボローニャの富裕層がフランス料理のラグー(煮込み料理)のように肉や野菜などの具材を使ったパスタソースをつくらせたことが、ミートソースのはじまりといわれています。
日本で、ミートソースが一般的になったのは、1959年にキユーピーがミートソースの缶詰を発売したことがキッカケです。トマトとお肉の旨味がおいしい!また、缶詰であることで調理が楽だったという点から広く流通したと考えられています。
ミートソースは辛みもあまりなく、老若男女受け入れやすい味です。今でもお子様や男性の中に多くミートソース好きがいる程に日本でも定番のソースとして位置づけられるようになりました。
ミートソースのつくりかた
①牛(豚)ひき肉とタマネギ、セロリなどの香味野菜を炒めます。
②トマトペーストを加えて煮詰める。
③最後に塩・コショウなど味を整えれば基本のミートソースの完成です。
ただし、地方や家庭ごとに違いがあり、トマトペーストの代わりにトマトジュースを使っていたり、豚肉を使うなど多種多様なレシピがあります。
ポモドーロのようにミートソースもイタリアでは、マンマの味として親しまれていたものなんですね。
ミートソースのつかいかた
イタリアでは伝統的にタリアテッレとあえて食べることが多いです。タリアテッレとは、幅が8mmほどある平たいパスタ麺のこと。また、ラザニアやペンネなどにも合わせることがあります。
一方、日本ではスパゲッティと合わせて食べることが多いです。イタリアとは違い、ソースとパスタをあえるのではなく、上にかけて提供されることもあります。また、グラタンやドリアなどの料理でも使用されています。
ナポリの窯でも「ボローニャ風ミートソースパスタ」を販売しています。じっくりと煮込んだミートソースなので、ぜひ一度召し上がってみてくださいね!