ボンゴレ・ビアンコ -ボンゴレは「あさり」、ビアンコは「白」の意味-
あさりの旨味がギュッとつまった“ボンゴレ・ビアンコ”。シンプルですが飽きのこない、伝統的なレシピのひとつです。
ボンゴレ・ビアンコとは?
ボンゴレ・ビアンコは南イタリア発祥の「あさり」をつかったパスタです。白ワインで蒸し上げたあさりとそのダシをパスタソースに利用するので、あさりそのものを楽しむことができます。
名前のボンゴレを直訳すると「貝」。ビアンコは「白」という意味。日本ではあさりのみを使用することが一般的ですが、本場イタリアではあさり類やはまぐり類の複数の二枚貝を使用するそうです。
使用するパスタの種類のほとんどはスパゲッティやスパゲッティーニ、ヴェルミチェッリ、リングイネなどをロングパスタがメイン。もちろん好みによってショートパスタを使用するのもOKですが、ロングパスタの方が味が良く乗るので相性が良いとされています。
ボンゴレ・ビアンコの歴史
ボンゴレ・ビアンコは特に南イタリアの海岸沿いで、最もポピュラーなパスタです。年間を通して愛されていますが、特にあさりなどの貝類が旬を迎える2月~4月、9月~10月には良く食卓にあがります。
ボンゴレというとビアンコ以外にも「ボンゴレ・ロッソ」という名前も良く聞くと思います。このボンゴレはトマトやトマトソースを使用しているパスタ。名前の通リロッソ=赤いパスタに仕上がるため、ボンゴレ・ロッソを呼ばれています。
また、ボンゴレ・ロッソ以外にも「ボンゴレ・○○」というパスタが多く存在しており、バジルソースなどを使用して仕上げるボンゴレ・ヴァルデ(ヴァルデ=緑)、イカスミを使用して仕上げるボンゴレ・ネロ(ネロ=黒)など、色とりどりの「ボンゴレ」があります。
ボンゴレ・ビアンコのスマートな食べ方
殻付きのあさりが使用されていることから、少し食べ方に迷ってしまう人もいるはず。あさりに直接口をつけて、スッと吸って食べるのも確かにおいしいのですが、レストランや人前でそうするのはあまりオススメできません。
でも、せっかくのおいしいあさりの身を残すのはもったいないですし、シェフも残念におもうはず。
そんな時はあさりを手でおさえ、フォークでひとつひとつ外して食べるのが正解です。あさりの殻は皿の奥側に寄せておくのがベストな食べ方。
食べ物を直接、手で触れることはマナー違反を認識している人も多いようですが、決してそのようなことはありません!
ぜひ、正しい食べ方であさりの全てを堪能することのできるパスタ、「ボンゴレ・ビアンコ」をお楽しみください。