ナポリの窯のピッツァに合うレシピなどを紹介いたします。

オルヴァル -修道院が作る極上チーズ-

作成日:2016.09.15

最終更新日:2016.09.15

カテゴリー:食材

bnr1

修道院で製造されている“オルヴァル”。ミルクのコクと酸味、苦味が感じられるチーズです。

オルヴァルとは?

オルヴァルはベルギーのリュクサンブール州にある、「オルヴァル修道院」でつくられているチーズです。同じオルヴァルという名前でビールも製造されており、そちらのほうが世界では有名であると思います。

このチーズは、そのベルギービールの代名詞ともいえるオルヴァルビールでウォッシュされているチーズで、ベルギーで唯一「修道院製」を名乗れるチーズです。

チーズの原料は牛の生乳が100%。表皮はオレンジ色で一般的なウォッシュチーズよりは表皮は薄く、臭いもそれほど強くないので表皮も食べることができます。

また、多くのウォッシュチーズはひとつ200g~300g程度でつくられているのですが、オルヴァルはひとつ2Kg程度の大きな個体でつくられているのが特徴。

製造過程で水分を程よく抜くので、熟成が進んでもトロトロとした食感にはならず、セミハードチーズのような食感なのもオルヴァルならではです。

味はミルクの濃い味と酸味、ビールでウォッシュしたからこそ残るかすかな苦味があります。

オルヴァルの歴史

前述でオルヴァルは「オルヴァル修道院」でつくられているチーズと紹介しましたが、なぜ修道院でビールやチーズを製造する必要があるかご存じですか?

修道院は修道士が修行を積む場所なのですが、生活をするためにはお金が必要です。多くの人々の寄付で生計をたてているのですが、それでは十分生活ができるとはいえません。ですので、修行の一環としてビールやチーズの製造をおこない収益を得ているのです。

数ある修道院の中でもチーズ工房を持っているのはオルヴァル修道院のみ。なので、オルヴァルはベルギー唯一の「トラピスト修道院チーズ」を名乗ることが可能です。

オルヴァルのおいしい食べ方

オルヴァルはかすかにウォッシュタイプ独特の臭いを感じることはありますが、それほど気にならない初心者向けのチーズです。

少し火で炙ればミルクの味がさらに濃くなり、酸味・苦味がなくなるので小さなお子様でもおいしく食べることが可能。パンに乗せて、野菜に合わせて食べることもできます。

オルヴァルに合うオススメのワイン

それほどクセがないチーズなので甘め・軽めの白・赤ワインに良く合います。また、ウォッシュタイプなのでウォッシュされているお酒「オルヴァルビール」と合わせるのも醍醐味。ベルギーで親しまれている伝統の味をぜひお楽しみください。

pagetop