ナポリの窯のピッツァに合うレシピなどを紹介いたします。

サルヴァ・クレマスコ -甘く繊細な味わいが特徴のチーズ-

作成日:2016.10.12

最終更新日:2016.10.12

カテゴリー:食材

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ゴツゴツと岩のような“サルヴァ・クレマスコ”。第一印象は決してオシャレなチーズではありませんが、見た目とは裏腹に繊細でとてもおいしいチーズです。

サルヴァ・クレマスコとは?

サルヴァ・クレマスコはイタリアのロンバルティア州でつくられているウォッシュタイプのチーズです。原料は牛の乳100パーセント。四角い形をしているので、同じロンバルティア州でつくられている「タレッジョ」とよく似ているチーズといわれています。

タレッジョとの見分け方は、少しサルヴァ・クレマスコのほうが背が高いこと。そして、見た目が岩のようにゴツゴツしている様子で違いを見分けることができます。

このチーズは主に家庭の保存食として食べられていたので、見た目は確かによくありません。しかし、長期間熟成をしているのでミルクの味が濃く、臭いもそれほど気にならないのでチーズ初心者の方でもおいしく食べていただきやすいです。

サルヴァ・クレマスコの歴史

家庭で食べられていたサルヴァ・クレマスコ。このチーズがつくられているロンバルティア州は、寒さが厳しい地域なので冬になると限られた食材のみで生活をしていかなくてはなりません。

また、家庭の主は春になると放牧に出かけ、家にいることが少なくなります。ですので、放牧に出かける前にサルヴァ・クレマスコを仕込んでいく。家族の命を守るために大きく、長期間もつようにつくられていました。

サルヴァ・クレマスコの名前の由来となっているのも、「サルヴァーレ」という、イタリア語で保存・救うという意味。このチーズが家族、地域の命守る大切な食料だったのだと想像できますね。

サルヴァ・クレマスコのおいしい食べ方

サルヴァ・クレマスコはウォッシュタイプのチーズですが、中身はポロポロとした食感でクセがなく、ミルク感が全面にでているのが特徴です。オイルとの相性も抜群なのでオリーブオイルを垂らし、塩・胡椒で食べるのがオススメ。生・茹で野菜と共に食べるのも良いですね。

イタリアではサルヴァ・クレマスコをさらに長期間保存するために、「ストラッキーノ・クレマスコ」というオイル漬けにした商品もあります。チーズは甘みが増し、オイルにはチーズの酸味が程よく移っているのでさまざまな料理に応用することができますよ。

サルヴァ・クレマスコに合うオススメのワイン

ミルクの甘みを感じるチーズなので、辛口の白ワインと合わせるのがオススメです。また、サルヴァ・クレマスコをワインのおつまみにするなら、焼いて食べるのがベスト!

火をいれてもドロドロに溶けることなく、こんがり焼き目がつくので香ばしさがプラスされます。ミルクの旨味も増すので、小さなお子様にも食べていただくことができますよ。

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