ミルクレープ -実は日本発祥のケーキ-
何枚ものクレープを重ねてつくられている“ミルクレープ”。フランスのお菓子を思われていることが多いですが、実は日本発祥のお菓子だと知っていましたか?
ミルクレープとは?
ミルクレープはクレープと生クリーム、または、カスタードクリームを層にしてつくられているケーキの一種です。商品によっては間にフルーツなども挟まれていて、切った時の断面が美しいのも特徴です。
名前の由来となったのはフランス語の「千枚のクレープ」から。日本生まれのケーキなので、ミルクとクレープの造語だと思っている方も多いですが、「ミルクレープ」というひとつの単語が由来となっています。
実はこのケーキ、その名前からフランス発祥のお菓子と思われがちですが日本で誕生したケーキ。その元祖は西麻布のカフェ「ルエル・ドゥ・ドゥリエール」であるといわれています。
ミルクレープの歴史
ミルクレープが誕生したのは、ルエル・ドゥ・ドゥリエールが創業した1978年頃。当時、店頭で販売されていたミルクレープは、あまり売れいきは良くなかったそうです。
そこへ、ミルクレープのおいしさと目新しさに惹かれて、ルエル・ドゥ・ドゥリエールに許可を得て販売をおこなった企業がありました。その企業によってミルクレープは大ブレークし、日本各地に名を知られるようになったのです。
その企業は大手コーヒーチェーンとして有名な「ドトールコーヒー」。確かに、ドトールコーヒー=ミルクレープというイメージがありますね。
このミルクレープが大ブレークしたきっかけとして、ルエル・ドゥ・ドゥリエールもミルクレープの元祖として全国区になったそうです。(現在、本店であったルエル・ドゥ・ドゥリエール西麻布店は閉業。新たに東京ソラマチにドゥリエールというお店に生まれ変わっています。)
ミルクレープの作り方
ミルクレープは「千枚のクレープ」という名前ですが、実際に使用されているクレープの数は10~20枚程度です。
自分でクレープを焼くのはなかなか根気がいりますが、手づくりのミルクレープは機械でつくられたものと比べると押さえる力が強くないのでふわっとした食感を楽しめます。
生クリームやカスタードクリーム挟んだり、旬のフルーツを挟んでもおいしいです。生地にココアをまぜて、抹茶クリームを挟むのもオススメですよ!
ミルクレープの作り方は非常にシンプル。しかし、その分アレンジもしやすいので、ぜひ手づくりしてみてはいかがでしょうか?