リンゴ -リンゴ酢はダイエットアイテムとしても人気-
世界各国で愛されているくだもの“りんご”。「禁断の果実」や「万病の薬」と古くから言われ、世界では約15,000種、日本では約2,000種もの品種が栽培されています。
リンゴとは?
りんごはバラ科リンゴ属に分類される落葉高木樹・果実のことです。赤や黄緑、黄色などの表皮を持ち、大きさは直径約3~15センチ、重さは約35~1000グラム。果肉は白~黄色がかった色をしていて、多くには「密」と言われる糖度の高い果肉が詰まっています。
リンゴの花言葉は「選択」や「名声」、フランスでは「最も美しいひとへ」、イギリスでは「誘惑」などギリシャ神話やエデンの園に由来したものが多いです。
リンゴの歴史
リンゴは旧約聖書に「禁断の果実」として記されているのは周知の事実だと思います。ただ、旧約聖書が書かれた時代には、舞台となったメソポタミア地方にはリンゴは分布しておらず、また、食用としても認知されていなかったことから後付けの物語であると考えが強いです。
実際に現在栽培されている多くのリンゴの起源は、ロシア南部が原産とされていて、その民族の移動に伴いヨーロッパに伝わったとされています。
日本にリンゴが伝えられたのは平安時代中期頃。当時は「和リンゴ」と言われ、主に食用ではなく、リンゴの花を鑑賞するための植物として重宝されていました。
食用として流通しているリンゴは主に「西洋リンゴ」に分類されるもので、それが日本に伝わったのは明治4年頃。北海道の函館市の隣、七飯町が初めての栽培地として記録に残っています。
現在、日本一のリンゴの生産地として知られている青森県も、この七飯町に明治10年頃に「菊池楯衛」という、青森県りんごの始祖とされる方は栽培のノウハウを学びにきたそうです。
リンゴの栄養成分
リンゴに多く含まれているのは、ビタミンCや食物繊維、カリウム、ポリフェノールなど。それぞれの栄養素が人間の腸にも吸収されやすいということもあり、日本では古くから「リンゴは1日1個食べると医者を遠ざける」、「万病の薬」と言われています。
実際に免疫力の強化や抗がん作用、心疾患の予防、アルツハイマーの改善、疲労回復、美肌・美白効果、アンチエイジング、便秘予防、ダイエットなどの効果が得られることがわかっています。
特に新鮮なリンゴを選ぶこと、皮ごとリンゴを食べることを優先して体に取り入れると効果が倍増するそう。スーパーでも簡単に手に入る食材なので、健康に気を使っている方はぜひ食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか?