マニゴディーン -中がとろとろのチーズ-
エセピアの樹皮で巻かれて熟成させる“・マニゴディーン”。AOCに認定されているモンドールと似た製法でつくられいるチーズです。
マニゴディーンとは?
マニゴディーンはフランスのサヴォア地方でつくられているウォッシュタイプのチーズです。原料は牛の生乳100%。無殺菌乳を使用して農家では朝と夕の2回製造されています。
見た目はあのAOCにも認定されている季節限定のチーズ「モンドール」と同様、エセピアという木の樹皮で巻かれています。
熟成が進むにつれて中身がとろとろに変化するところもモンドールとそっくり!
ただ、味わいはマニゴディーンのほうがさっぱりとした印象です。
マニゴディーンの歴史
マニゴディーンが生み出されるきっかけとなったのは、アメリカの輸入規定によるものです。
日本にチーズを輸入する場合は無殺菌製チーズの場合でもそのままの輸入が認められていますが、アメリカに輸入する場合は最低でも60日以上熟成させなければなりません。
この規定を満たすためにつくられたのがマニゴディーンで、まずは農家で1週間熟成させ、パカール社というサヴォアのチーズ問屋に場所を移して追熟。この間に25回ほど白ワインで表面をウォッシュして丁寧につくられています。
秋口に製造されるモンドールに対して、マニゴディーンは「夏のモンドール」といわれ、今ではアメリカをはじめ全世界に輸出されています。
マニゴディーンのおいしい食べ方
マニゴディーンはモンドールと比べるとさっぱりとした味わいですが、それでも凝縮されたミルク感は病み付きになるおいしさです。
表皮を剥いて、そのまま食べてるのも良いですが、少し熟成を進めてとろとろのマニゴディーンに野菜をディップして食べるのもおいしいですよ。
秋口から製造される正統派のモンドール、1年中生産されているマニゴディーン、そして同様の製造方法で、原料にヤギの乳を使用しているカブリ・アリエジョワというチーズがあります。
それぞれはの製造方法は似ていますが、3つとも原料や製造されている季節が異なるのが特徴。ヨーロッパ界隈ではこのようなチーズが多く製造されているので、食べ比べてみるのも楽しそうですね。
マニゴディーンに合うおすすめのワイン
マニゴディーンと相性が良いのは辛口の白ワインです。夏のチーズと言われているので、マニゴディーンも白ワインもきっちり冷やして味わうのがおすすめですよ。気温の高い日もこの組み合わせを食べれば、元気に乗り越えることができそうですね。